ヘンリー王子夫妻が唐突の「王室離脱宣言」を発表し、様々な局面を経て、王室の主要王族の地位から退く3月31日まであと少し。
今回は、世界中で話題となったヘンリー王子夫妻の王室離脱理由を深堀りし、経緯を時系列でまとめていこうと思います!
ヘンリー王子の王室離脱理由とは?
それでは2人が王室離脱をしてまで、イギリスを離れる理由とは何なのでしょうか?
その理由は大きく分けると、3つ程あります。
それは…
*メーガン妃の浪費癖に対する、国民からのバッシング
*王室ルール無視によるバッシング
*メーガン妃に対する人種差別・プライバシーの侵害
(ヘンリー王子は、メディア報道とパパラッチのせいで母親であるダイアナ妃を亡くしているため、特にこれに耐えられなかったとしています)
です。
メーガン妃の浪費癖・王室ルール無視について詳しくは、こちらの記事をご参照ください。⇒
メーガン妃が嫌われる理由とは?批判されるワケとイギリスでの評判まとめ
3つ目のメーガン妃に対する人種差別・プライバシーの侵害についてですが、一例として実際にこのような事例があったようです。
2017年12月、バッキンガム宮殿で開催された昼食会に、マリー・クリスティーヌ妃が黒人をかたどったブローチをつけ出席 ⇒ 物議を醸し、その後王室の広報を通じて謝罪した
2017年11月、「綿花奴隷から王族となったメーガン家の150年」という内容にメーガン妃の両親の家系図も掲載される ⇒ (メーガン妃の差別やバッシングに対する過去の発言より)「自分に集中するため新聞やSNSを避けるようにしている」と発言
これらはほんの一例ですが、この他にもメーガン妃への人種差別的な扱いや報道が多々あり、何カ月にも及ぶ話し合いの結果、「王室離脱の他に選択肢がありませんでした」とヘンリー王子は話しています。
またヘンリー王子は王室離脱が決まった後、公の場でこのように話していたようです。
(王室を離れたことは)大変つらい決断ではあったが、家族を守りたいので、引退することに対して後悔はしていない
母を亡くしたトラウマを乗り越えるために、7年間セラピーに通っていた
自分が子供の頃に体験したような思いを、メーガンや息子のアーチーにしてもらいたくない
王室の中でとらわれていると感じたが、女王との関係は今のところ悪くないよ
このように、王室離脱の決断に後悔はないと明かしたと言います。
何としても、家族を守りたかったのですね。
経緯を時系列でまとめ!
それでは次に、ヘンリー王子夫妻の王室離脱への経緯を時系列で見ていきましょう。
2020年1月8日
ヘンリー夫妻はこの日公式インスタグラムを通して、ロイヤルファミリーの高位王族としての座を退くことを発表しました。
そもそも、高位王族とは⇒
高位王族の役割は公式に決められてはいないが、一般的には王位に近い存在で、王に変わって公務を頻繁に行うものと考えられています。
当初2人には、北米とイギリスの国を行き来しながら生活をするという意向がありました。
「何カ月にも渡って深く考え、内部で話し合いをした結果、私たちは今年この制度の中で革新的な新しい役割を作り上げていくことを選びました。」とコメント。
また「引き続きエリザベス女王を支えつつ、これからはロイヤルファミリーの“シニア”メンバーから退き財政的に独立した立場で仕事をしていきます。」とも綴りました。
最後には「今後も女王やチャールズ皇太子、ウィリアム王子、全ての関係者と協力していきます」とし、英国王室と関係を断絶するわけではないと強調しました。
この決断には、『夫婦としての活動に費やす時間を十分確保する狙い』があると見られていました。
またこの時点で2人は、『半公半私』という王室の良い部分は維持しながら、プライベートな生活も充実させたいという希望を持っていました。
2020年1月13日
エリザベス女王はこの発表を受け、イギリス時間の1月13日午後14時より、急遽イギリスのサンドリンガム宮殿(イギリス王室の別邸)にて緊急会議を行いました。
参加者は、エリザベス女王・チャールズ皇太子・ウィリアム王子・ヘンリー王子。(後にメーガン妃は当初カナダからテレビ電話で会議に出席予定でしたが、最終的に会議に参加する必要はないとされ、出席していなかったことが明らかになりました。)
話し合われた主な内容は…
*ヘンリー王子のサセックス公爵などの称号
*チャールズ皇太子の資産の相続分
*ヘンリー王子とメーガン妃が今後行う仕事内容
です。
2020年1月14日
#HappyBirthday to our #QueeenElizabeth! What amazing things she’s done in her 91 years, here are just a few… https://t.co/STpT8CUyPl pic.twitter.com/ctgJuCZW6l
— Fenetic Wellbeing (@FeneticTrading) April 21, 2017
エリザベス女王はこの件で急遽、1月13日には緊急家族会議を行いました。
翌日の時点で解決すべき課題はあったようですが、この段階で下された結論がこちらです。
「本日、私の家族は、私の孫一家の今後について、とても建設的な協議を行いました。私と私の家族は、ハリー(=ヘンリー王子)とメガン(妃)が若い家族として新しい生活を作っていきたいとする望みを完全に支持します。
私たちは2人が第一線の王室メンバーであり続けることを望んでいましたが、より独立した生活を送りつつ、私の家族の大切な一員でありたいとの2人の意向を理解し、尊重します。
ハリー(=ヘンリー王子)とメガン(妃)は新たな生活を公的資金に頼りたくない、と明らかにしています。このため移行期間が設けられ、サセックス公爵一家はカナダとイギリスの両方で生活することになります。
これらは私の家族にとって複雑な問題であり、まだ課題が残ってはいますが、最終決定が近日中に行われるよう指示しました」
引用:TBSNEWSより
結果的に、2人の意向を尊重するという決断が下されたのです。
そして今後は、ヘンリー夫妻がカナダとアメリカで暮らす移行期間を設けることで、合意したようです。
2020年1月18日
1月14日の会議に続き、課題が残されていた以下の内容について、イギリス王室は2人にこのような判断を下しました。
*ヘンリー王子のサセックス公爵などの称号⇒「サセックス公爵」と「サセックス公爵夫人」の爵位は残すが、「殿下」(ロイヤルハイネス)の称号は手放す。
*チャールズ皇太子の資産の相続分⇒チャールズ皇太子からの土地収入である、年間約3億円は受け取る。しかし、王室からの公金である年間1500万円の収入は手放す。そしてロンドン近郊ウィンザーの自宅改修のために使われた公金240万ポンド(約3億4400万円)も返金。
*ヘンリー王子とメーガン妃が今後行う仕事内容⇒
ブランドビジネス | 年間 約14億円 |
講演料 | 年間 約7億円 |
番組出演料 | 年間 約3億円 |
企業アンバサダー | 年間 約70億円 |
その他広告費・不動産収入を含め、年間収入は106億円にのぼるようです。
ヘンリー夫妻が今回の王室離脱に際し、手放したものは称号や公金などありますが、王位継承権(6位)と、チャールズ皇太子の土地収入は受け取るなど、残されたものもあるようです。
また仕事内容は多岐に渡り収入源もあるようで、王室を離脱しても生活に困ることはよっぽどないと見られています。
2020年2月19日
2月19日、ヘンリー夫妻は3月31日付で正式に主要王族から退き、4月1日以降はエリザベス女王の代理として公務は行わないことが発表されました。
加えて今後は公金も受け取らず、公務の拠点としてきたバッキンガム宮殿の事務所も閉鎖され、4月1日以降は王室ではなく自分たちの慈善基金が夫妻を代表することも明らかとなりました。
2020年2月21日
ヘンリー夫妻はこの日、広報を通して、夫妻が主要王族の地位を離れ、新生活を開始するにあたり「サセックスロイヤル(Sussex Royal)」という商標の使用を取りやめると発表しました。
夫妻は3月31日付で正式に主要王族から退き、4月1日以降はエリザベス女王の代理として公務は行いません。
これに合わせて夫妻は2020年の春以降、「サセックスロイヤル(Sussex Royal)」をいかなる領域においても使用する意向はないと重ねて表明しました。
ヘンリー王子の王室離脱理由とは?経緯を時系列でまとめ!
今回は、ヘンリー王子夫妻の王室離脱理由についてまとめました。
ポイントを整理すると…
*メーガン妃の浪費癖に対する、国民からのバッシング
*王室ルール無視によるバッシング
*メーガン妃に対する人種差別・プライバシーの侵害
これらが二人の王室離脱の大きな要因となったようです。
特に、メーガン妃に対するパパラッチからの執拗なプライバシーの侵害が、ヘンリー王子にとってはパパラッチに追われ不慮の事故で亡くなったダイアナ妃を彷彿させ、「家族を守りたい」という強い意志の元、この決断に至ったと思われます。
夫妻の王室離脱日である3月31日まであとわずかですが、今後も夫妻の行方を見守っていきたいと思います。