5月21日(火) 21時~放送の「ザ!世界仰天ニュース」の番組内で「不思議の国のアリス症候群」が取り上げられます。
今回はそちらに因んで、不思議の国のアリス症候群は治るのか?
そして具体的な原因や症状、対処法もまとめてみました。
不思議の国のアリス症候群は治る?
それでは、結論を先に述べますが不思議の国のアリス症候群はきちんと対処すれば不安が和らぎ、症状が落ち着いて治る病気です。
しかしこの病気は子供に発症することも多く、その場合は親にその症状を話さないことも多いそうです。
また、子供に親がその症状を訴えられたとしても「おかしいんじゃないの?」「気のせいでしょ?」といった否定的な言葉や投げやりな対応をされることもあるそうです。
ですので親は良く子供の話を聞き、その症状や体調の変化をきちんと把握することが大切です。
不思議の国のアリス症候群の原因や症状
それでは、不思議の国のアリス症候群の原因や症状を説明いたします。
原因
大きな原因としては、頭の中をつかさどっている「第五次視覚野」の異常が原因と考えられています。
子供の場合は、小児片頭痛によるケースが多いようです。
熱性けいれんや高熱、肺炎のあとに起きることも。
新学期などの環境の変化により、不安やストレスが影響することもあります。
症状
それでは、具体的にどのような症状が見られるのでしょうか?
広く言えば、脳の障害や症状に伴って起きる「偏視」や「錯視」と呼ばれる見え方の異常が主な症状で、大人が発症することもあります。
具体的な症状の例
*物が大きく又は小さく見える
*周囲が大きく又は小さく見える
*自分の身体が変形したように見える
*視界がモザイク状に見える
*スマホやパソコンの画面が歪んで見える
*風船玉のような物体が視界いっぱいに見える
*相対的な大きさが実際のものと異なって見える
物が大きく又は小さく見える症状がまるで「不思議の国のアリス」の一場面のようであるということから、この病名がつきました。
作者のルイス・キャロルも片頭痛だったと言われており、物語の中の作者の描写も想像ではなく実体験だったと言われています。
上記であげた視覚異常が、片頭痛とセットとなって表れることが多いのも大きな特徴です。
しかし、子供の場合は必ず頭が痛くなるわけではないので注意が必要とのこと。
周期的に嘔吐する「周期性嘔吐」や腹部に時折腹痛が現れる「腹部片頭痛」と呼ばれる症状も、小児片頭痛の特徴として知られているようです。
その他
これらの症状が出やすい子供の傾向として、乗り物酔いがひどかったり、音や光に敏感などの物事に敏感な傾向があるようです。
また、その子供の親が子供の頃に同じ症状を経験していることが多いようです。
対処法
それでは、「不思議の国のアリス症候群」の対処法とは?
この病気はまだまだ世間への認知度も低いため、視覚症状だからといって一般眼科に行くと診断がつかない場合もあります。
ですので、小児片頭痛の場合は「小児神経科」大人の場合は「頭痛専門医」に診てもらうようにしましょう。
必要に応じてはMRIや脳波の検査などを受けて、片頭痛以外の病気による「不思議の国のアリス症候群」ではないことを確認する必要があります。
「不思議の国のアリス症候群」は命に関わる病気ではないため、病気を理解して受け入れ、向き合っていくことが大切です。
そして日常生活の中では、
*規則正しく生活する
*睡眠をしっかりとる
*ストレスを避ける
これらの事を心がけることが大切です。
まとめ
今回は「不思議の国のアリス症候群」についてまとめました。
命に関わる病気ではないため、少しでも体調がおかしいなと思ったら、上記で上げた科を受診するようにしましょう。
最も大切なことは、規則正しい生活をすることですね。
そして病気を理解して受け入れ、向き合っていくことが大切です。
他には、似たような視覚異常が現れる病気や障害として「てんかん」「広凡性発達障害」「統合失調症」「身体症状症」などがあり、これらの病気を元々患っていて、その視覚異常症状として「不思議の国のアリス症候群」を伴うこともあるようなので注意しましょう。