元号が5月1日から「令和」に変わり、新天皇が即位されましたが皇族の減少や継承問題が心配されています。
そこで今回は最近よく取り上げられる、女性天皇と女系天皇の違いを解説していきます。
また、女性天皇が認められない理由や問題点も調査しました。
女性天皇と女系天皇の違いとは?
最近ニュースなどでもよく取り上げられる「女性天皇」と「女系天皇」の違い。
女性天皇、女系天皇の違いは下の画像を見ればよく分かるぞ。
#とくダネ pic.twitter.com/ohACCLSLTI
— 猫 (@fate565) May 2, 2019
実は、これらの言葉は良く似ていますが意味は全く異なります。
*女性天皇…男性の天皇や皇太子の皇女だった女性が即位すること(その本人を指す)
*女系天皇…母が皇族で父が民間人の天皇のこと(家系のことを指す)
つまり、女系天皇とは母が皇族で父が民間人の間に生まれた子供が天皇になった場合に使われる言葉ですので、男女問わず当てはまります。
仮に愛子さまが子供を産まれ、その子供が天皇になった場合は…
*子供が女の子だと ⇨ 女系の女性天皇
*子供が男の子だと ⇨ 女系の男性天皇
となります。
女性天皇が認められない理由とは?
【喫緊の課題】
皇室の18方のうち、皇位継承資格のある男性皇族は皇嗣秋篠宮さま、長男の悠仁さま、常陸宮さまの三方となられました。
天皇陛下の次の世代としては悠仁さま一方となっており、皇位の安定的継承をめぐる議論が喫緊の課題です。https://t.co/z8zgmHgJrD pic.twitter.com/SFYXd6bOQv— 産経ニュース (@Sankei_news) May 2, 2019
それでは、なぜ天皇は男性しか認められていないのでしょうか?
現在の皇室典範(皇室に関する日本の法律を定めたもの)によると、男系男子が次ぐべきだとされています。
また、皇位継承第一位は秋篠宮さま、第二位が悠仁さま、第三位が上皇さまの弟の常陸宮さまとなっています。
社会的な権力の問題
天皇は日本のトップとして大きな力を持っています。
そして、日本を自分のものにしようなど悪い陰謀を持った人が天皇になっては日本が破滅的な状態に陥ってしまいます。
それではいけませんので、できるだけ信用のある親戚同士で天皇家を継ぐということになっています。
しかし、親戚同士で子供を産むと先天性の病気や障害が高くなるというリスクがあるため、血の繋がらない民間から結婚相手を選ぶ必要があります。
民間から選ぶ場合、日本に影響を及ばさない権力のない人がいいとされています。
従来、日本では社長や政治家など権力を持つのは男性が多いとされてきました。
そこで、結婚相手を選ぶなら権力を持たない女性を嫁に迎える方が良いという流れになったのです。
安倍首相の方針
実は小泉政権の頃、女性天皇を容認する動きがあったようです。
有識者会議を経て皇室典範の改正に乗り出そうとした時期があったのですが、悠仁さまがお生まれになり典範改正は断念。
そして、現在の安倍政権。
安倍首相は女性天皇に否定的な意見を持っていますので、皇室典範の改正への議論が深まることはありませんでした。
しかし、日本国憲法によると
*天皇の地位は主権の存ずる日本国民の総意に基づく
*皇位は世襲のもの
とされています。
この2点に着目すると、日本国民の総意に沿っていれば、女性天皇や女系天皇を認めることは問題ありません。
私たちも、日本国民としてこれからの皇室の在り方を考えていかなければいけません。
女性天皇や女系天皇の問題点は?
仮に女性天皇や女系天皇が即位した場合、皇室の純粋な継承という部分に問題が出てきます。
愛子さまが天皇になられた場合、夫となる方は民間人です。
夫になる人を鈴木さん(仮)とすると、愛子さまは鈴木の姓となり、鈴木家に皇室の皇統権が移る可能性が出てきます。
そうなると、歴代続いてきた純粋な家系ではなくなってしまいます。
しかし、皇族が減少している今、男系男子で継承していくとなるとどこかで途絶えてしまう可能性が非常に高いです。
皇室の安定した維持を保つためには、女性天皇や女系天皇を認めていく方向で進めていかなければなりません。
実際に、最近では女性天皇を容認しようなどという動きが出てきています。
ある世論調査によると、「女性天皇を認めること」に
賛成 ⇨ 79.6% 反対 ⇨ 13.3% |
という結果も出ています。
女性天皇と女系天皇の違いは?認められない理由や問題点も解説!まとめ
女性天皇や女系天皇が認められない理由として、権力や継承が皇族以外の家系に移ってしまう可能性があるということが挙げられます。
しかしこのままでは皇室が途絶えてしまう危険性もありますので、女性天皇を容認する皇室典範改正の可能性もあり得るでしょう。
私たちも、いち日本国民としてこれからの皇室の在り方を考えていかなければいけませんね。