今回は、世界一周を検討中の方へ向けて、自分自身の経験談を交えながら、記事を書いていこうと思います。
初めての「世界一周」という決断。
長期間日本を離れて旅に出ることは、ワクワクする半面、リスクもあるし、お金も、時間もかかりますので不安も伴いますよね。
そして、経験者はどれぐらいの旅費をかけて、どんなルートで、いつの時期に、何を持って行ったんだろう?って疑問に思いませんか?
人の数がいるだけ、「世界一周」と言っても千差万別です。
周るルート(国)も、シーズンも、持ち物も、お金のかけどころもそれぞれ異なりますから…
一概には言えません。
今回は、私が実際にかかった「旅費」と一周の「ルート」を紹介させていただきます。
あくまで一つの経験談として、読んでいただけたら幸いです!
私が世界一周を決意したきっかけ
まず、本題に入る前に恥ずかしながら、軽く身の上話をさせていただきます。
みなさんそれぞれ、旅に出たい!って思ったきっかけが、何かしらあると思います。
時々、周りの友達などに「どうして筆者は世界一周しようと思ったの?」って聞かれるんですが…
私も正直、世界一周をしよう!って元々強く思っていた人間ではありませんでした。
しかしある出会いをきっかけに、行ってみようかなって気持ちが傾き始めたのがきっかけでした。
高校を卒業して進学した私は、専門学校で「英語」を学んでいました。
自分の中で、ぼんやりと25歳までには一度でいいから、留学してみたいと言う気持ちがあったんですね。
英語を自ら学ぶくらいでしたから、外国人と話すことや、異文化に触れることは大好きでした。
専門学校を卒業して、空港関係の仕事に就職しました。
当時、関西圏に一人暮らししていた私は、もちろん家賃・光熱費・ガス代・水道代・食費・交際費など全て自分でやりくりしていました。
でも、正直一人暮らしって本当にお金が貯められないーーー!!
どれだけ節約しても、交際費を削っても、ビックリするぐらい貯まりませんでした…
このままじゃ、25歳までにお金を貯めて留学行く夢も、きっと叶えられない。
それなら実家に戻ればいいじゃんって思った方もいるかもしれませんが、私の出身は関西圏ではなく、東日本のド田舎です。
実家の近くに空港もなければ、当時の自分がやってみたいと思える仕事も地元にはありませんでした。
やっと内定をもらった仕事、自分の夢。
天秤にかけてはこれからどうしよう…
そう本気で悩んでいました。
ネットで当時、暇を見つけては「留学 費用」「留学 国」など行きたい気持ちを抑えて、ひたすら情報だけは集めていました。
そんな時に、広告だったか、はっきりとは覚えていませんが…「世界一周99万円」の文字が視界に入ってきました。
なんだろうこれ?と興味を持ち、クリックした先には「PEACE BOAT」の文字。
これが、私とPEACE BOATとの出会いでした。
PEACE BOATとは
どんな団体?
前置きが長くなりましたが、いよいよ本題です。
結果的に、私が世界一周を実現させたのは「PEACE BOAT」という団体を通してです。
PEACE BOATとは、国際NGO団体で「みんなが主役で船を出す」を合言葉に、老若男女問わずに乗船でき、約3か月をかけて、約20か国を訪れる船旅のことを指します。
観光目的だけではなく、現地の人と交流できるプログラムもあり、船内でも「水先案内人」と呼ばれる各分野のスペシャリストの方が講演を行ったり、語学教室や様々なイベントも催されます。
魅力は、ただの観光だけではなくPEACE BOATならではの、交流プログラムというものがあり、現地の人と実際に話したり、一緒に食事をしたりすることでより深く、その国の人や文化を知れることです。
また本当に幅広い世代の人々、様々な職業に就いている(た)社会人、様々なバックグラウンドを持つ人々、外国人も乗船しますので、
普段の生活では知り合えない人と友達になったり、「旅」を通して思い出を共有できる沢山の仲間もできます!!
これが、個人的には一番の魅力かなあと思っています。
よく見かけるあのポスター
皆さんは、居酒屋さんなどによく貼られている「地球一周99万円」というポスターを見かけたことはありませんか?
あれ、実はPEACE BOATの公式ポスターです。
何のために貼っているかというと、CMや広告で宣伝する代わりに、ポスターを貼って口コミで広げていくというやり方です。
ポスターを貼った枚数に応じて、船の運賃が割引になるんですね。
例えば、3件貼ると1000円が割引になり⇒つまり30件貼ると10000円割引になるんですね。
しかも、29歳までだったら船賃全額割引も適用されます。
ですので、99万円あるいは129万円(クルーズ代は毎回異なります)のクルーズが実質0円でいけるということですね。
頑張ったら頑張った分だけ、成果が自分に跳ね返ってきます!!
また、ポスター貼り以外にも「内勤作業」と言って、ポスターの準備をしたり、電話対応等の貯め方もあります。
なので、筆者は当時21歳でしたが、この方法だったら語学留学とは主旨は別物だけれど、一気に沢山の国も周れるし、吸収できることも沢山あるだろう。
そして何より頑張り次第で早くお金を貯めて、早い段階で海外に行ける!って思ったんですね。
それが乗船の決め手になりました。
ちなみに、99万円のクルーズに乗船したとします。
その船賃の中には、自分が寝泊まりする部屋(3人から4人の相部屋)代、シャワールーム代、三食のご飯やビュッフェ代等が、全て含まれています。
(もちろん、もっと高い部屋になると窓付きの部屋や二人部屋もあるそうです。)
船内にはジムや映画館、ジャグジーバス、バーや居酒屋も揃っているんですよ。
ですので、船自体がホテルのようなものってことですね。
他に必要なのは、現地でのご飯代やお小遣い代、船内での買い物や飲食(三食とは別途で)、あとはツアーに参加するのであればそのツアー代となります。
なので、飛行機の乗りつぎ・その日泊まる宿探し・安全面も心配要りませんから、その点は個人のバックパッカー旅行と比べると非常に楽ですね(笑)
私が世界一周したルート
当時私が乗船したのは、ヨーロッパや北欧をメインで周るクルーズでした。
4月出航でしたので、気候もポカポカ陽気で暑すぎず、また寒すぎず丁度良かったです。
横浜出航⇒香港⇒シンガポール⇒スリランカ⇒サウジアラビア⇒エジプト⇒ギリシャ⇒イタリア(バチカン市国)⇒スペイン⇒フランス⇒ スウェーデン⇒ロシア⇒フィンランド⇒エストニア⇒ラトビア⇒デンマーク⇒ノルウェー⇒北アイルランド⇒ベネズエラ⇒パナマ⇒グアテマラ⇒メキシコ⇒横浜到着 |
合計22か国を巡りました。(バチカン市国も一か国と数えています)
このルートですが、クルーズによって寄港する場所も全く異なります。
南周りと言って、例えばイースター島やアフリカ大陸など、なかなか個人では行きにくい場所をメインに周るクルーズもあります。
自分の行きたい国、費用の問題、あとは人それぞれ大学を休学したり、仕事を辞めて乗船する人もいるでしょうから…それぞれのベストタイミングがあると思います。
また、例えば全部の区間を乗らなくても、横浜出向から乗り北アイルランドで下船とかもできますし、実際の乗船中に「離脱」と言って少しお金はかかりますが、
寄港地にドイツは含まれてないけど、せっかくフランスまで来たから自分で行ってみよう。
それでまたデンマークで船と合流しよう!とか、自分の好きに周ることも可能です。
そんなアレンジが自由にできるのもPEACEBOATの魅力です。
費用
では、気になる費用の面ですが、私が乗船したクルーズは129万円でした。
しかし、ポスター貼りと内勤作業をコツコツ頑張って126万円分割引になりました。(かなり中途半端!…笑)
あとは、初めての海外旅行でしたから、パスポート取得やスーツケースの準備から小物などの身の回り品、カメラ購入、寄港地でのお小遣いやお土産代、ツアー代含め…
現金は約71万円必要だったと思います。(船賃の-3万円含む)
内訳 パスポート取得:16000円 スーツケース代:35000円 身の回り品(洗面用具など):30000円 カメラ:40000円 お小遣い:300000円 お土産代:100000円 ツアー代:150000円 船賃:30000円 合計:701000円 |
正直…ここでかかるお金は人によりけりですので、もっと安く済ませることも可能だと思います。
ですので、実質129万円かかるクルーズが⇒3万円で行けたということになります。(私の場合)
世界一周行こうと思ったら、経験者の話を聞いていても最低でも平均200万円は必要になりますから、
22か国を3万円で周ったと思ったら、だいぶコストダウンできたのではないかと思います…
高いか安いか感じるのは人それぞれですが、普通にバイトするよりも遥かに早くお金を貯められて、安全面も確保されてかつ、リーズナブルに行けるPEACE BOATは、大学生や、30歳までの社会人には特にオススメです。
まとめ
いかがでしたか?まとめると、PEACE BOATの世界一周はどんな人にオススメかと言うと
1.飛行機の乗りつぎ等が特に心配な人 2.ホテルや宿を自分でとるのが心配な人 3.海外旅行が全く初めての人 4.旅仲間を作りたい人 5.人との交流を広げたい人 6.29歳までの社会人、大学生 7.仕事をリタイアされた人 |
です。
一つの世界一周を実現する方法として、良ければ参考になさってくださいね!